2010年 01月 09日
先日買った3冊の本の2冊目 「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 を読み終わりました。 話の内容としては、絶対に野球部を甲子園に連れていきたいマネージャー、みなみちゃんが ドラッカーという人の書いた『マネジメント』という本を読んで野球部という組織をマネジメントしていく手立てを学び、実践していくというもの。 いや、野球部のマネージャーってそういうものじゃないから、というのはだれもが思うところですが、みなみちゃんはあくまでも真面目に組織のマネジメントに取り組みます。 野球部の組織としての定義付けから、メンバーのモチベーションの管理まで、『マネジメント』に書いてあることを忠実に実行していくのです。 ドラッカーというのは超有名な社会学者で「マネジメント」という概念を生み出した人といわれています。 ものすごい人なようで、僕も一応著作を読んだことがあるのですが、正直難しくてよくわからないんですよね。難しい、というか、重要なことがサラリと書いてあって、一語一語をちゃんとかみしめないと色々見落としてしまうんです。 本書ではそんなドラッカーの著作を丁寧に読みといて、しかもそれを野球部の場合に当てはめて考えます。サラリと書いてある言葉に対して、これはどういう意味なのか、自分たちの場合はどうなのかをちゃんと考えます。 普通に読んだだけではなんとなくわかったつもり、でも実は何も学んでないよー、となりがちなドラッカーの著作をこうして解釈して、しかも身近な事例に適用してくれるとか、素晴らしすぎです。 はたしてみなみちゃんは選手を甲子園に連れていってあげることができるのか! 結果だけ言ってもしかたないですが、 大変素晴らしい組織運営を見せていただきました。 ところでこの話、もともとは もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら - ハックルベリーに会いに行く で掲載されたブログネタだったんですよね。 僕はこのエントリをリアルタイムで読んで、面白いことを考える人がいるもんだなー、と呑気に考えてたんですが、そこから始まってここまで完成度の高い本に仕上がる。 web時代の創作活動、すごすぎです。 自分もいつかはこうしたアウトプットを・・・、とか思ったり思わなかったり。
by yusatoku
| 2010-01-09 17:34
| 読書
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