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VSLに魅せられて

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2005年 12月 26日

6,7,8月本まとめ

なんとか年内には読んだ本をまとめときたいので右側に書いてある本の感想でも。

丁度6,7,8月と忙しかったためあんま読めてません。
しかも傑作には出会えてない予感。ま、その分9月のインターン中に色々読むんですが。




殺人鬼の放課後/アンソロジー
小林泰三、新津きよみ、恩田陸、乙一のアンソロジー。
おぉ。なんて豪華なメンバーなんだ!!と引かれて読んでみましたが、小林泰三は基本構造が他でみた短編と少し似てたし、乙一は読んだことあるの(SEVEN ROOMS)だし、他の2人はいまいちで少し期待はずれ。
特に自分に恩田陸はあわないのだろうか、と思ったりもしました。

4月ばーか/松久淳+田中渉
うん。見事なはずれ。読んだ当時怒りすら覚えました。まあ、話がいい悪いではなくて主人公格の人間の一人が気に入らなかっただけなんですけど、それが致命的でした。すごいむかつく行動してなんのおとがめもなし、みたいな。だめだめ。同じ作者の「天国の本屋」に興味があったのに一気に読む気を失っちゃいました。

春季限定いちごタルト事件/米沢穂信
小山内さんかっこえー。今自分の中で「間違いなく今後売れる作家」ナンバーワンの米沢穂信です。とかなんとかいってたら年末の「このミス」でトップ10入りして、もう売れるのが確実になりました。めでたい。
この作品は推理短編集というか、小さい事件を重ねて書くことで進んでいってますが、この日常ミステリが結構味出てます。個人的には「for your eyes only」が好み。姉さん、あんた熱いよ。

恋は肉色/菜摘ひかる
いつものように菜摘ひかるのエッセイ。前半は雑誌に書いたエッセイで、後半はネット上の日記に書いた文章が載ってます。本人もいってるようにそのギャップがすごい。ネットの方病んでます確実に。ただ、この人の仕事に関する意識とか私生活の適当っぷりとか、そういうののアンバランスさが好きな自分としてはこういう構成大歓迎。ってか日記のログどっかにないかなー、とか思っちゃいます。
もうこの人の文章が読めないってんだから、悲しいことです。

ソニーの法則/片山修
ソニーってすげー!ってな感じの本。あれですね。ソニーの業績が下降中に読むものではないですよね。
ただ、ソニー創業期ってのは本当にすごい、というのはわかりました。あと、独特の雰囲気も。ソニーがどうこういうよりもこういうチャレンジ精神豊かな会社はすごいことをやってくれそうな気がします。

流血女神伝7~9/須賀しのぶ
いやいや、長かった。っていうか昔の流れを結構忘れちゃってます。話的にはただ一言。すっげー面白かった。カリエが自分の行動目的を決めてからのあたりなので今まで感じてた「状況に流されてる」感も消え、物語の収束まで一気にいった感じ。さて、新シリーズにはいつ手をつけるべきか。

冷静と情熱の間Rosso/江國香織
うーん。あんまり印象に残ってない。悪くはなかったんだけどねー。全体的に静かな印象のある江國香織の文章ですが、そのせいでしょうか。うんどうだろう。自分でわからないのでこの辺で。

菜摘ひかるの私は亀になりたい/菜摘ひかる
亀ー。亀ー。は、置いといて菜摘ひかるのエッセイ、こちらはわりと後期のやつです。
風俗嬢をやめたあとのお話とか、そういうのメイン。まあ、普通にエッセイしてて面白かったです。

夢にも思わない/宮部みゆき
実は再読。宮部みゆきによる青春ミステリー。
もうこういうの大好き。中学生の微妙な心情とか、上手にかけてます。ちょいと主人公がきびしめな気もしますがこれも若さゆえ~~(かなりネタばれぎみ)。
でも、個人的には「あの子」は好きです。行動も非常に理解できる。
と、思うのは私が弱い子だからでしょうかね~。

by yusatoku | 2005-12-26 17:44 | 読書


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