2004年 10月 20日

23分間の奇跡

と、いう本を読んでみた。
9時2分前、先生はこわくてふるえていた。
こどもたちもとてもこわかった。
そんな教室に近づき、ドアを開けて入ってきたのは新しい先生だった――。

そんな感じで始まる物語。9時23分に終結するまで、ものすごく短い話です。
でも、言わせてください。これ、怖すぎ。
なにが怖いかをいっちゃうとネタバレになるから言いたくないけど、すごく現実的な怖さです。
教育関係に少しでも興味ある人はぜひ読んでほしいかも。
そうでない人も、ほんとにすごく短くて早い人なら数分で読めちゃうので立ち読みでもいいから!!と薦めてみる。



いや、上でも書いたけど怖すぎですよこれ。
最初は新しい先生に懐疑的だった子供たちが次々と懐柔されていって、最後はみんなを洗脳してしまう、って言う流れが。すごく上手で。

まあでも、これを読んで「洗脳、イクナイ」とか考えるのは簡単なのでもう少し。
昔どっかで読んだ本に「教育っていうのは相手を自分色に染めること」って書いてあったのを思い出した。この本の中では、洗脳をやってのける新しい先生は社会主義者ってことになってるみたいで(「わたしたちの指導者」とかいう言葉も出てくるし、出版されたの1981年だし)だから簡単に「これは怖いことだ」っていえるけど、このやりかたは普通の教育でも、っていうより今の社会全体に適用できることだと思う。
児童教育のみに限っても子供たちが先生のいうことを信じてしまうっていうことはよくあるし、間違った考えの子供を「作る」ことだってできてしまう。
勿論正しい考え方をするように仕向けることもできるんだろうけど絶対に正しい考え方なんてあるわけないし。
どうころんでも子供の考え方を制限してしまい、ときには洗脳という形までもっていってしまう児童教育って難しいなー、
とか、いうことをつらつらと考えたことですよ。
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by yusatoku | 2004-10-20 12:36 | 読書


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